株式会社日立建機ティエラ

全社的オフサイトミーティングを足掛かりに、世界一をめざす泥臭いエンジニアの挑戦

全社的なオフサイトミーティングをきっかけに、「世界一」の実現に向け、個人の力による淡々とした仕事から、チーム力によるワクワクする仕事へ変革させるため開発プロセスの見直しを進めてきました。プロジェクトメンバーが「ありたい姿」に向かって信頼関係を強めることができたのは、個々の気づきと相互の協力を高めたため。全員が主体的に判断し行動するチームをめざした、泥臭いエンジニアの挑戦をご紹介します。

株式会社日立建機ティエラ

開発・調達本部 開発設計センタ 主管技師: 川本 純也
取締役 生産管理センタ長: 中根 義人

日立建機ティエラは、建築用ショベルを製造する会社。
この会社で組織風土改革を立ち上げたのが、商社を経て日立建機ティエラに入社した異色の経歴を持つ中根義人さんだ。中根さんの目に同社は、「おとなしく、意見を言わない風土」と映った。もっと、組織を活性化することが重要な課題だと確信し、組織風土改革を推進した。

とはいえ、組織風土改革は、始めてみないとどうなるか分からないことも多い。中根さんにしても、当初は活動の目標や成果イメージが定まっていなかったと述懐する。しかし、活動をするうちに、徐々に賛同者が増えてきた。

中根さんの想いに応えた一人が、開発設計センタの川本 純也さんだ。川本さんは、思ったらすぐ実行のアイディアマン。現在は、「世界一の開発プロセス」の実現へ向けて、オフサイトミーティングを活用し、様々な成果を上げている。

もともと開発部隊は、「個人で、淡々と」仕事をする風土であったという。オフサイトミーティングを導入することで、メンバーが自分の想いを語り始め、「世界一の開発プロセスをつくる」ことが目標となり、「チームで、ワクワクする」仕事のスタイルへと進化した。

突破口となったのは、過去の製品の歴史を振り返るオフサイトミーティング。開発部の先人たちの仕事を丁寧に振り返ることで、お客様に感動を与える商品には、「二律背反を超える」ことが必要であることに気づく。つまり、例えば「コンパクト」を追求すると、「安定感」が犠牲になるといった二律背反を、どちらも犠牲にせずに両立するような「アイディアにあふれた製品」を作ることが大事なのだ。

川本さんは、「製品の詳細は、開発中なので触れられませんが」と申し訳なさそうに話すが、その口調からは、現在ワクワクしながら開発に取り組んでいること、また、製品への自信と手ごたえがにじみ出ていた。
世の中を驚かせて、お客様の心を驚かせる新製品の誕生を、楽しみに待ちたいと思う。

アンケートにお寄せ頂いた声(一部)

  • 実際のオフサイト活動とそれを運用して、成果がでている点。グループ、部の管理職オフサイトの小さい中ではなく会社全体で意欲的にやりたいという思いになった。
  • 作り手が、真の使い手であれ、に共感した。
  • 各部門間がなぜわかりあえないかの図示がわかり易かった。エンジニアを作業から開放することに成功したプロセスを知りたい。