株式会社パソナグループ

社員にとって「理想の会社」をつくる方法

法政大学大学院 坂本光司 研究室と6年以上にわたって、社員の幸せと好業績を両立する「良い会社」の共通点を研究し、開発した「良い会社サーベイ」。「社員幸福度」を起点にした変革事例を紐解きながら、サーベイをきっかけに、経営陣・社員がベクトルを合わせて、本当の働き方改革に取り組んでいく、その実現に向けた一手をご紹介します。

株式会社パソナグループ

ベンチャー戦略本部 HR Techチーム
マネージャー: 關口 洸介

落ち着いた雰囲気の関口さんが登壇パソナグループの理念から語り始めた。
パソナグループは、人を活かして「社会の問題点を解決すること」が企業理念。そもそも1990年代に南部社長がパソナを創業したのも、当時の日本では「女性の力が活かされていない」という社会課題を解決したかったからだ。現在でも、アーティスト社員(芸術活動を優先する社員の雇用)、地域創生事業への取り組みなど、パソナでは企業理念はお題目ではなく、日々事業活動の中で大事にされ、実践されている。

そんなパソナグループらしい新規事業のひとつが、今回紹介された、「いい会社サーベイ」だ。「日本でいちばん大切にしたい会社」で有名な法政大学の坂本光司教授との6年間にわたる共同研究の末に、「いい会社」と言われる会社の条件をつきとめ、診断できるようにした。人口減少の日本において、「働く人の組織へのエンゲージメントを高める」という社会課題への挑戦だ。

事業化への道のりは簡単ではなかった。なかなか売り上げが上がらない日々も苦しかったが、関口さんにとって、それよりも苦しかったのは、サービス開発の過程で出会った経営者たちの反応であったという。99%の経営者は、「このサービスはうまくいかない」「社員の幸せなど甘い考えだ」という反応であったという。ただ、1%の人は応援してくれた。
現在では、日々、多くの会社で、「会社を良くする」取り組みの一環として活用され、リピート顧客もいるなど、関口さんは手ごたえを感じている。

「いい会社サーベイ」をつくる過程で分かったことは、いい会社であるための最も重要な因子は、「経営者を信頼している」という項目であったそうだ。直感的に納得できることではあるが、それが数値の分析により導き出されたことは重要だ。
ちなみに、関口さんにとって最も思い入れのある設問は、「この会社に働くようになって、幸せが向上した」というもの。社員がそう思えるような会社をひとつでも増やすために、これからも頑張っていく覚悟だと締めくくった。

アンケートにお寄せ頂いた声(一部)

  • ”上層部を信頼できないと幸せを感じて働くにつながらない”というところが印象的だった。
  • 「良い会社」の特徴でもある「7つのキーワード」はどの企業にも取り入れるべきだと感じました。
  • 成功体験として、参考になった。もっと詳しく聞きたい。